オピック知っ得情報”2024年8月号”
日本はまだまだ暑さが厳しいようですが、体調など崩されませんようにお気を付けください。
ゴールドコーストは8月後半から、日中の気温が上がり始め、30度を超える日が多くなってきました。冬から春を通り越して、初夏の陽気になってきました。
さて、米国調査会社マッキンゼーによると、15か国のEV車ユーザーへの調査で、ガソリン車へ戻ることを検討しているユーザーが“平均29%”となり、国別ではオーストラリアがトップの49%と驚きの数字で、日本は最下位の13%でした。理由として、充電施設の不備、所有コスト高、長距離運転への不安などが上げられ、オーストラリアのお国柄を考えるともっともな理由です。
また、オーストラリアらしいニュースですが、「労働者が勤務時間外の業務連絡を無視できる権利」を定めた法律が26日施行されました。この労働者の「連絡を絶つ権利」は、合理的でない場合を除き無視でき、違反した雇用主や個人には罰金が科せられます。ただ、現実的に実行するには、まだまだ難しい状況とみられています。
ゴールドコーストは、イベント盛りだくさんの夏の始まりです!10月25~27日には “2024 Boost Mobile Gold Coast 500” と呼ばれるカーレースが街中に設置されたレースコースで行われます。2024 Boost Mobile Gold Coast 500 | Supercars
8月5日から始まった公共交通機関一律50セントの措置で、通勤手段を電車に替える人が増え、駅前駐車場も一杯になるケースが出てきているようです。トラム・電車を乗り継いで、サーファーズからブリスベン・シティ往復2ドルは安いですね。機会があればお試しください。
1.オーストラリア経済 ☛☛👇👇
豪中央銀行(RBA)は、8月の政策金利を高水準の4.35%に据え置き、6回連続での据え置きとなりましたが、年内の利下げの可能性は否定しました。「高い金利が需要と供給のバランスを調整し、インフレは2022年末のピークから下落しているものの、2〜3%の物価目標に戻すにはまだ時間がかかる」との認識を示し、過去1年間で「ほとんど低下していない」として物価上昇ペースの高止まりを懸念しています。
●統計局が7月31日に発表した4-6月期の消費者物価指数(CPI)の上昇率は前年同期比で3.8%となり、前期の3.6%から加速し、予想通りインフレがしつこいことが再確認されました。
●7月の豪州新車販売台数は前年同月比2.7%増加し、ハイブリッド車が大きく伸びてEV車減となりました。メーカー別ではトヨタ・マツダ・フォードの順になっています。
●2024年4-6月期で国内移住者全体の11.2%が、都市部から地方部に移住しました。QLD州サンシャイン・コーストが純移動率14.1%と最高になり、VIC州やNSW州の地方部に続いてゴールドコーストは4.2%と5位でした。新たなトレンドとして、生活費の低さやコミュニティーとのつながり、自然環境が整っている地域を求めた結果のようです。
●豪州政府は2025年1月から新規の留学生受け入れに上限を設ける方針を発表し、立法措置を講じた上で来年は27万人としました。留学生を含む移民の増加で住宅不足が深刻化し、家賃高騰を招いていることに対応する形で、コロナ禍の収束後、豪州で留学生は増加傾向にあり、23年には323,000人が流入しました。来年の上限27万人はコロナ禍直前とほぼ同水準となります。*お子さんの留学や語学留学は上限には含まれません。
2.豪州航空業界の課題
豪州の航空業界は、4月に運航停止したLCC「ボンザ」に続き地方路線が主力で業界3位の「レックス」が7月31日に経営破綻しました。3か月間で2社の破綻は異例の事態で、カンタスとヴァージン大手2社による大都市路線の寡占が今回の破綻につながったと見られています。管財人によるとレックスは、地方路線事業は持続可能との見通しを示し、今後同部門の買い手を探し、地方に特化したエアラインとして再出発を目指すようです。レックスしか飛んでいない地方空港も多いため、連邦政府もレックスの地方路線については積極的に支援する方針です。
3.QLD州“追加印紙税率”アップ ⤴⤴
外国人が不動産購入時に追加で課税される“追加印紙税”ですが、QLD州でも7月1日より詳細のアナウンス無しに、既存の7%から8%に税率のアップとなりました。