オピック”知っ得情報” 2018年4月号
いよいよ4日に“コモンウェルス・ゲーム”が開催されました。開会式には英国のチャールズ皇太子夫妻が出席され、街中に人があふれ警官があふれ・・ですが、車は予想に反しての“渋滞無し”で肩透かしの状況ですが、期間中は全てのスーパーが24時間営業しており、街を挙げての大イベントです。
1.豪州経済、まだ・まだ横ばい気配 ⇒→??
オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)は、3日政策金利のキャッシュレートを1年8か月連続で過去最低の1.5%に据え置くことを発表しました。市場やエコノミストは来年まで政策変更はないと見込んでいるようです。失業率は過去1年で低下していますが、ここ6カ月では5.5%程度の水準で安定的に推移しています。インフレ率は低水準にとどまり、消費者物価指数(CPI)も2%をやや下回る水準ですが、経済の加速に伴い、インフレ率は徐々に上昇するとみられ、中央銀行はCPI上昇率が2018年に2%を若干上回ると予想しているようです。
住宅市場は、シドニー・メルボルンは鈍化傾向で、ここ6カ月の全国的な状況は、価格が下落した地域もあります。しかしながら、過去の住宅価格の上昇に伴って、豪州の各州、準州、特別地域の都市部において、過去10年間“若年層ホームレス”の人口が急激に増加しているという問題も浮上してきています。
5日に統計局から発表された2月の貿易収支は、予想を若干上回る+8.25億ドルとなり、外需は横ばい、内需は微増で豪州経済にとって健全な状況のようです。
2. “豊田フォークリフト” 豪市場シェア40%達成!!
豊田自動織機のオーストラリア販社であるトヨタ・マテリアル・ハンドリング・オーストラリア(TMHA)が昨年、オーストラリアのフォークリフト市場シェアを41.8%と、前年から3.2ポイント引き上げ、2020年までに4割の市場シェアを押さえるとした豊田自動織機の目標を、3年も前倒しで達成したことが分かりました。
3. オーストラリア“日本のマイナンバー申告”強化へ!!
今年に入り、オーストラリアの銀行からレターが届いたというお客様からの問い合わせが増えております。内容は、豪州税務当局の指導により、日本の納税者の方は、既存・新規口座開設などを含め、日本の“マイナンバー”を申告して下さいというものです。現在のところ銀行により対応に差がありますが、今後日本と豪州の租税協定に基づき、情報の共有化が一層進むものと思われます。
4.オーストラリア・ビットコイン規制強化へ!!
オーストラリアの財務情報機関であるAustrac(オーストラリア取引報告分析センター)は3日、ビットコインに関する新たな義務について公表しました。オーストラリアの仮想通貨交換業者は、アンチマネーロンダリング(AML)とテロ資金供与対策(CTF)のために作られた新しい法案に従うこととしました。今回のオーストラリアの法案は、仮想通貨交換業を行う上で金融庁の登録が義務化されている日本の仕組みと非常によく似ています。オーストラリアだけでなく、世界各国でビットコイン及び仮想通貨の監視が今後も強化される流れになりそうです。