オピック”知っ得情報”2月号
2022年2月21日より約2年ぶりに全世界に向け国境開放!!
(ワクチン2回接種済であることが必要です)
豪州は国境再開に伴って、年末年始はオミクロン株が猛威を振るい、コロナ新規感染者数が急増しましたが、2月にはピークを迎え、ようやく落ち着いてきたようです。日本からは未だシドニーやメルボルンからの入国となりますが、QLD州(ブリスベンやゴールドコースト)へ隔離なしでの直接入国は、3月後半からカンタスやジェットスターが就航再開する予定です。
1.オーストラリア経済 ☛☛☛
豪中銀(RBA)は1日、政策金利を過去最低の0.10%で据え置き、債券購入プログラム
での新規の政府債買い入れは2月10日で終了することを決定しました。RBAは今後の利上げには慎重な姿勢を示していますが、市場では年内の利上げ観測が根強くなっています。
昨年12月の失業率は4.2%になり、年内に4.0%を下回る水準に低下し、2023年末には3.75%位に低下すると予想しています。9日発表の2月の消費者信頼感指数は、前月比1.3%低下し、ガソリンや家賃の大幅な値上がりを背景に生活費が上昇し家計が圧迫されたことを示し、これで3カ月連続での低下となりました。
2.オーストラリア住宅価格いまだ上昇中👆でも・・?
今年に入っても不動産市場の勢いは衰えず、ブリスベンの1月住宅価格中央値は706,594ドル(前月比2.3% (前年比29.2%)の上昇となりました。特にサンシャインコーストで年間32%、ゴールドコーストでは30%の上昇を記録しています。
ただ4大銀行の予測では、2022年はまだ数%の上昇傾向になるが2023年には4%ほど下落するとの見方が強く、実際にオークション成約率は微減傾向にあり、今後の金利の動向がカギとなります。
一方賃貸市場も依然として強く、賃料は上昇傾向にありますが、全豪の2021年第4四半期では、住宅価格の上昇率(3.9%)が賃料の上昇率(1.9%)を上回ったためにグロス利回りは3.22%に低下し過去最低を記録しています。
3.2022年住宅建設業界の課題!!
不動産業界に深く関わる住宅建設業界ですが、新築アパートや戸建住宅への需要の急増コストの上昇、労働力不足などの問題により、利益確保が厳しいリスクにさらされており、2022年は厳しい状況に直面しているようです。住宅建設ブームについては、政府による支援策によって引き起こされた住宅価格の高騰から脱しつつありますが、実際の住宅建設活動については今年中は高水準のままである可能性があり、建設業者にとって重要な問題は土地不足でしたが、現在はコストの上昇や労働力不足などの問題が圧力をかけている状況です。
2022年も引き続き、ご指導・ご鞭撻、よろしくお願い申し上げます!!