オピック”知っ得情報”4月号
日本からブリスベン・ゴールドコースト・ケアンズへのジェットスター/カンタスの就航再開が何度も延期され、現状の豪州入国地はシドニー・メルボルンですが、今月現在の計画では7月中旬頃ジェットスター、10月末頃カンタス就航再開予定とのことです。早期の日本-QLD州直行便往来を希望します。
1.オーストラリア経済 ☛☛☛
連邦政府が3月29日に発表した2022/2023年度(2022年7月~2023年6月)予算案では、燃料税率の半減や低・中所得者の個人所得税控除などの家計支援策のほか、各州のインフラ整備や水素などの低排出技術への投資に追加拠出する方針を打ち出しています。
またモリソン首相は、連邦議会総選挙の実施を5月21日と発表しました。
3月の失業率は4.0%で、前月から横ばい。
豪中銀(RBA)は4月19日の政策会議でインフレの加速が政策金利の利上げを早める可能性が高いとの認識を示しました。市場の予測では5月発表の賃金上昇率を待ってから6月に0.25%まで利上げを行い、年末までに2.0%近辺になると予測しています。
今年に入り国内の食料品価格上昇が懸念されています。今年1-3月期のウールワースの商品価格は4.3%上昇(昨年10-12月は1.4%)。競合のコールズは3.2%の上昇となり、家計を圧迫しています。
2.オーストラリア住宅価格そろそろ停滞??若干の下降傾向へ・・・
〇住宅上昇率:戸建とユニットは、両方とも年間上昇率が二桁でしたが、2022年1月の戸建とユニットの格差が史上最高の28.3%となりました。2021年の年間成長率は、戸建が24.8%、ユニットは14.3%を記録し、平均で1989年以来の高い住宅上昇率となりました。
〇オークション:3月第4週は、全豪で3377戸がオークションにかけられ、昨年同期比12.1%減少となり、全豪の成約率は66.8%(昨年同期83.1%)。メルボルン(1626戸66.9%)が一番多く、次いでシドニー(1104戸64.0%)。また、ブリスベン(243戸68.3%)とアデレード(228戸75.4%)はオークションが今年に入って一番多い週となりました。
〇建設コスト:2021年第4四半期の全豪建設コストは、第4四半期に上昇率が緩和されたにもかかわらず、年間建設コストは7.3%増加し、2005年3月以来の最高の年間上昇率を記録しました。QLD州の建設コストは、第4四半期に1.1%増加、第3四半期の4.3%からは減少し、年間上昇率は7.3%になっています。(NSW州は7.0%、VIC州は7.1%、WAとSAが7.9%の上昇)
3.ライトレール(トラム)・ステージ3 いよいよ着工へ!
ブロードビーチからバーレイヘッズを結ぶ6.7Kmのライトレール(トラム)工事がいよいよ始まり、完成予定は2025年と計画されています。その建設コストが今回発表され、路線1m当り180,000ドルとのことです。
高いのか安いのか見当もつきませんが、過去2年間でライトレール建設計画周辺17のエリアで、不動産価値は最大75%上昇し、インフラ投資が地価を押し上げたことを証明しました。
これでますます便利になり、最終的にはゴールドコースト空港につながる計画となっています。