オピック知っ得情報”2024年10月号”
オーストラリアの10月は春ですが、11月に入ると初夏のような陽気に変わり、12月は、いよいよ“夏”のトップシーズンを迎えます。
10月6日午前2時からNSW州・VIC州・ACT、SA州・TAS州でデイライトセービング(夏時間)が始まり、来年4月7日まで続きます。QLD州・WA州・NT準州はそのままです。他州の方との待ち合わせ時間にはお気を付けを。
11月16日から高校生の卒業旅行“スクーリーズ”が始まり、街は若い人たちで溢れかえりにぎわいます。経済効果は計り知れない数字となりますが、はじめてお酒を飲む機会ともなり、問題も少なからずです。専用のWebサイトまであり、子供たちは楽しいばかり、親は心配ばかり??のイベントです。
Week 1(16-23日)QLD州の卒業生 Week 2(23-1日)NSW州・VIC州の卒業生
先日、オーストラリアの代表的なお菓子“ティムタム”の価格が話題となりました。大手スーパーの半額セールで“3ドル”と表示され、多くの人がこの価格の高さに衝撃を受けたようです。つい最近まで、定価でも“4ドル前後”だったことが記憶に新しいのに、「定価で6ドルで売られていたことを見たことがある人がいるだろうか?」という問題提起がなされましたが、製造元のアーノッツは原材料や人件費の高騰など理解を求めました。
知ってるようで知らない情報だと思いますが、実はコアラを抱っこできる州が限られているということはご存じでしょうか? QLD 州・WA州・SA州の3州のみが抱っこ可能で、その他の州は規定で抱っこが禁止されているので、コアラ抱っこ写真を撮れる動物園はありません。また近年、コアラの保護を推進する動きもあり、近い将来に全州で抱っこが禁止になる可能性も出てくるかもしれません。
1.オーストラリア経済 ☛☛👇👇
豪中央銀行(RBA)は、9月の政策金利を高水準の4.35%に据え置き、7回連続での据え置きとしていますが、25日中央銀行総裁はインフレ率が持続的に2‐3%の目標範囲内に収まるまで”あと1‐2年”かかるとの見方を示し、しばらくは引き締め的な金融政策が続くと示唆しました。またそれを裏付けるように統計局発表の第3四半期(7-9月)の消費者物価指数(CPI)は高止まり(前期比0.2%上昇)が続き、国内経済の見通しは非常に不透明であり、経済成長も弱いとされ、IMFの発表で、豪州の24年経済成長率は1.5%から1.2%に下方修正されました。最初の利下げ時期の市場予測は依然として、来年4月が最有力とみられています。
- 9月の失業率は4.1%と前月と変わらず、高水準の金利に対する労働市場の強さを裏付けた形になりましたが、来年には4.4%まで増加すると予測されています。
- 26日にQLD州議会選挙が実施され、労働党が敗北し自由国民党が9年ぶりに政権を奪回しました。
2.オーストラリア住宅事情!!
豪州国内の平均家賃は週627ドル(シドニー770ドル・ブリスベン649ドル)となり、昨年から8.5%アップとなりました。ゴールドコーストのユニットの平均家賃は700ドル。家賃の高騰と賃貸住宅の不足は全豪で大きな社会問題となってきています。シドニーでは、国内最大級の賃貸専用住宅開発が計画され、いよいよ豪州で賃貸専用住宅BTR(Build to Rent)の普及が期待されます。
- ゴールドコーストでは、建設コストの高騰などで認可済だが始まらないプロジェクトの数が増え、新築マンション供給は今後年々減少するのが明らかになっています。人口増加に対し毎年6000戸以上の住宅が必要と考えられ、アランデルヒルズ住宅再開発計画の進捗なども注目されています。一方でハーバータウン北側のマンション開発計画は、路上駐車などの交通安全上の懸念を抱く近隣住民の抗議が強まっており、承認について今後議会で議論されます。
3.カンタス航空が羽田発着枠を追加確保!
ヴァージン・オーストラリアのケアンズ-羽田線運休に伴い、カンタス航空がその路線枠を2025年2月から5年間引き継ぐことになり、ブリスベン・メルボルン便を成田から羽田に移管し、シドニーと併せた3路線を羽田発着とします。カタール航空は、豪州政府の承認が条件となりますが、米投資会社からヴァージン・オーストラリアの株式25%を取得し、カンタス航空に対する競争力を高める狙いです。ヴァージン側はこれを歓迎しています。