オピック知っ得情報”6月号”
6月の英女王誕生日としての祝日が70年ぶりに変更され、ほとんどの州は新祝日を6月第2月曜日と改め、QLD州のみ10月第1月曜日に設定しました。(今年は10月2日)
カンタス航空が5月30日より、一部国際線でオーストラリア上空を飛行中の高速Wi-Fiサービスを始めます。まずはシンガポールやインドネシア線など9路線で導入です。
1.オーストラリア経済 ☛☛☛
豪中央銀行(RBA)は、6月の政策金利を0.25%引き上げ、4.10%にしました。現在7%台のインフレ抑制のため2か月連続の利上げとなり、2012年4月以来約11年ぶりの高水準である4%台となり、更なる追加利上げの可能性も示唆しました。
大手銀行間では今年8月に再利上げの公算が高く、政策金利のピークは4.35~4.85%と予測され利下げに転じる時期としては、来年第1四半期と予想されています。
- 豪統計局発表の第1四半期GDPは予想以上に減速し、前期比0.2%増(予想0.3%増)、前年同期比2.3%増(予想2.4%)となり、四半期ベースで2021年以来、1年半ぶりの低成長となりました。
- 全豪全世帯では、3分の1☛ 住宅ローン”支払い終了”、3分の1☛ 住宅ローン”支払い中”、残る3分の1☛ “家賃を支払い生活中” と言われ、住宅ローン負担増・家賃急上昇で経済成長の中核をなす個人消費はますます鈍化し、今後1年~1年半で経済成長は著しく減速する見通しです。 エコノミストは、豪経済が今後1年以内にリセッション(景気後退)に陥る確率は、50%(5月35%)とみているようです。
- 豪証券取引所(ASX)の時価総額が、年内に前年比2%減となり、18年ぶりの低水準に落ち込む見込みです。M&A増加による上場廃止や新規株式公開の急減が原因のようです。
- 豪州エネルギー規制機関(AER)は、SA州・NSW州・QLD州南東部の世帯で、7月1日以降電気料金が20~25%上昇すると発表し、今年から来年にかけて著しい料金上昇となるようです。
2.最低賃金アップ👆👆👆-7月から
オーストラリアの最低賃金が、7月より引き上げ幅8.65%で上昇します。最低時給は23.23ドル、最低週給(38時間労働)は、882.80ドル。今回の連邦政府の決定は労働組合の要求であった7.0%を上回る異例の引き上げ幅となりました。*賃金は職種により異なります。
3.収入に占める家賃の割合:オーストラリア
2023年第1四半期は、収入に占める賃貸住宅の家賃割合が30.8%と2014年以来の高水準に達したことがわかりました。需要の急増と供給の減少により、過去1年間で家賃が記録的に上昇したことが背景になっています。
4.フレーザー島の正式名称が “K’gari (クガリ)” に変更。
QLD州は、世界最大の砂の島で世界自然遺産に指定されている“フレーザー島”の正式名称を、先住民に古くから伝わる「K’gari」(クガリ)に変更すると発表しました。