オピック知っ得情報”2025年11月号”
●世界で最もビール(500㎖)が高い都市としてシドニーとメルボルンが1位2位でランクインしました😢シドニーはビールが7.25ドルでニューヨークよりも60%も高く、過去5年で36.5%の価格上昇を記録。これでシドニーは世界でタバコとビールが最も高い都市となりました。
●11月4日はメルボルンカップの開催日です。全豪の国民が注目する競馬が開催されるこの日の午後は仕事が停滞します。ゴールドコーストも同じで仕事はストップします・・・・女性陣は華やかなドレスに個性的な帽子でこの日を楽しみます。
●9月の失業率は4年ぶりの高水準となる4.5%に上昇しましたが、労働需要の先行指標も依然として堅調で、労働市場が「急激に悪化する」兆候は見られないという判断がなされています。
●シドニー市議会は、新築建物や事業所へのガス機器導入を全面的に禁止する決議を正式に承認し、2027年1月1日から施行されます。(既存建物や改修工事等には適用されません)
●世界ホテルランキングにオーストラリアのホテル2軒が“トップ50”にランクインです。シドニーの“カペラ・シドニー”とブリスベンの“ザ・カリル・ホテル”です。
これから真夏のクリスマス・お正月と、こちらはトップシーズンを迎えます。
1.オーストラリア経済 ☛☛👇
豪中央銀行(RBA)は、11月の理事会でコアインフレ率の上昇(2026年後半まで目標の2.6%を上回ると予想)、個人消費の拡大、住宅市場の回復(住宅価格が予想を上回るペースで上向き)を踏まえ、追加緩和に慎重な立場を表明し、政策金利を予想通り3.60%に据え置きました。統計局発表の第3四半期の消費者物価指数(CPI)も前期比1.3%(前年同期比3.2%)上昇し、2年超ぶりの大幅な伸びとなり、政策金利は12月の利下げも見込まれない状況となりました。
- 豪州の出生率が過去最低を記録し、1人の女性当り1.5人となり、その減少の約3分の2は母親が産む子供の数が減ったもの、残りの3分の1は全く子供を持たない女性が増えていることが背景にあるようです。子供の数の減少で家族の規模も小さくなり、男女共に子供を持つ年齢も上がっていることが原因のようで、自然な人口維持が難しくなる可能性が指摘されています。
- 豪州国内3位のレックス・エアラインですが、2024年の経営破綻後も連邦政府の支援で国内地方路線の運航を継続していましたが、米航空投資会社「エアT」が救済を表明し、管財人らとの合意が得られれば、年内にレックスの取得を完了する見込みとなりました。
- ANZ銀行は「業務の重複と複雑な社内体制を改善」することを目的に、来年9月までに正社員3,500人と契約社員1,000人を削減すると発表しました。
2.サウスポート:101階建て分譲マンション計画が開発承認!!
サウスポート中心部に101階建分譲マンション (ツインタワー:1棟は60階建オフィス) 開発計画の承認が発表されました。
”One Park Lane Development” と呼ばれるプロジェクトは2026年から工事着手予定とのことです。ぜひ実現させてほしいものです。

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価格($) |
年間変動率 | |
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戸建て |
1,311,902 | 10.7% |
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ユニット |
786,874 |
18.1% |
| 平 均 | 1,179,665 |
11.8% |
オリンピックを7年後に控えるブリスベンの不動産市場ですが、9月末現在で年間変動率は+8.8%、中央値は969,868ドル。不動産市場の優れた先行指標(売主の感情や将来価値の期待)としての「売り出し価格」データは上表の通りで、まだまだ強気な市場を維持する感じです。(2025年10月発表)
豪州全体的には人口増加は非常に堅調であるにもかかわらず、新築住宅の建設が不足しており、これが住宅供給への圧力となり、賃貸空室率の低下と住宅価格の上昇に反映されます。将来の供給状況の指標となる建築許可件数も非常に低い水準で推移しており、引き続き住宅不測の深刻化が懸念されるところです。