June 12, 2017
オピック”知っ得情報” 2017年6月
カンタス航空に続き、日本航空(JAL)が、成田~メルボルン間の直行便を9月1日から就航させると発表しました。運行は毎日往復各1便で、朝成田発、夜メルボルン着となる予定です。益々オーストラリアが近くなります。
1.豪州経済、若干下降気味 ⤵⤵??
- 大手格付け会社の米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)がこのほど、豪州の中小銀行23行の格付けを引き下げました(大手5行の格付けは維持)。住宅市場の急な冷え込みに対するリスクを背景に、当局による融資規制の厳格化にも関わらずシドニーとメルボルンの住宅価格の高騰が止まらず、世帯負債額も拡大していることで、「豪州の経済リスク評価」も3から4に引き上げました。調査会社によると、大手銀行税の導入で、住宅融資利率を引き上げた場合、既に所得の3割をローン返済に充てている世帯が多いこともあり、これ以上の家計圧迫に懸念を示し、早ければ今年後半にも住宅市場は低迷に向かう可能性があると指摘しました。
- 5月23日、オランダの会社による、トヨタ自動車のオーストラリア工場の資産売却プロセスが開始され、「非常に状態の良い機械設備資産の売却として前例がなく、この施設の資産の有用性は異例」とのコメントが発表されました。すでに機械設備に対して、アジアから北米までの世界的な買い手から、大きな関心が寄せられているようです。
2. 「中国市場に依存」する国ランキング:中国発表?
オーストラリアは6位にランクイン。豪州は鉄鉱石の大輸出国であり、その輸出の34%は中国が占め、GDP総額の6%に相当します。中国は最大の貿易パートナーであり、両国による自由貿易協定の発効以降、関税引き下げの恩恵は貿易全体の90%にも及んでいます。ところが日本も5位にランクインしており、日本の輸出における中国のシェアは19%で、これはGDPの3%に相当します。4位チリ、3位ブラジル、2位タイ、1位は韓国となっています。
3. 豪州国税局・副局長の親族による横領・詐欺事件発覚!!
オーストラリア国税局(ATO)のマイケル・クランストン副税務局長の息子や娘を含むグループ9人が、大規模な給与税の横領・詐欺にかかわった容疑で逮捕されました。横領額は1億6,500万豪ドル(約137億円)に上り、納税関連の詐欺事件としては過去最大級。マイケル氏自身には横領の容疑は掛けられていませんが、職権乱用の疑いで裁判所から出頭を命じられています。
4.“乳幼児料金”の始まり(ジェットスター) !
格安航空会社のジェットスターは、座席を確保しない乳幼児にも料金を課すことを決定しました。国内線は30ドル、ニュージーランドを含む国際線には50ドルが課されるようになります。新料金は5月15日から適用され、2歳未満の乳幼児とともに移動する保護者が対象となります。合理性の追求もここまで行くと、意味がわからなくなります。
5.“海外在留邦人”最多の133万人(16年10月外務省調べ)
外務省が発表した海外在留邦人調査で、過去最多人数を記録し、米国42万人、中国12万人(2.3%減)、オーストリア9万人(3.9%増)と発表されました。