オピック”知っ得情報”2月号
日本はそろそろ梅のさわやかな香りが漂う季節ですが、こちらは2月に入り夏日が続いています。。。
2023年版”アジア影響力”ランキング(経済力・軍事力、外交的影響力・文化的影響力などの評価)で、日本3位、オーストラリア6位でした。1位米国、2位中国。近年アジア諸国勢の勢いに押され気味の日本の国力が気がかりですが、2023年も頑張ってほしいものです!
さて、新年もオーストラリアは、金利が上がり続けています。昨年5月以降10か月連続の上昇で、一般的な住宅ローン変動金利は、昨年3月頃の3.0%弱から今月には6.0%弱まで、一気に2倍近い金利に跳ね上がっており、住宅ローン返済に困る人たちが続出することが懸念されています。しかも中央銀行は、インフラ対策で今後もしばらく金利を上げる方向とコメントしており、過去に「2024年までは金利を上げない」とコメントした中央銀行に批判が強まっています。
一方、定期預金金利も上昇傾向で、各銀行4.0%を超える勢いとのことです。
また違った話題ですが、1月のオーストラリア新車販売台数は、約85,000台と前年同月比11.9%の増加となり、その内55%はSUV(スポーツタイプ多目的車)で、大自然オーストラリアらしい感じがしました。メーカー別内訳では、1位はトヨタ、2位はマツダ、3位はフォードでした。日産やホンダにも頑張ってほしいものです。
ゴールドコーストはまだまだ暑い“夏”ですが、3月は暦上“秋”になる少々暑い程度の良い季節に移ります。飛行機運賃はまだ高止まり状態ですが、たまにセールもやってますので、カンタスやジェットスターなどのサイトをチェックしてみてください。
1.オーストラリア経済 ☛☛☛
2月豪中銀(RBA)は政策金利を0.25 %上昇の3.35%に引き上げ、昨年5月以降9か月連続上昇・10年ぶりの高水準ですが、インフレ抑制を優先し今後も更なる利上げが予想されます。
●CPI (消費者物価指数)は12月四半期1.9%上昇・昨年対比7.8%上昇の高水準となり物価高騰が続いています。統計局は2022年の労働者全体の年間所得中央値は65,000ドル(約586万円) と発表し時給は37.3ドル(3,394円)、鉱業部門が54.9ドルと最高額でした。1975年以来、賃金は年間平均約5.0%の上昇となっています。
●昨年12月の失業率は、3.5%と前月から横ばいとなりました。
●オーストラリアの5ドル紙幣のデザインが新しくなります。現在の故エリザベス女王の肖像から、先住民文化の歴史を反映し敬意を示したものになる予定だそうです。今回のデザイン変更で英国王はオーストラリア紙幣から完全に姿を消すことになります。
2.ブリスベン住宅価格・直近7ヶ月で下落!!更に下落傾向⤵⤵⤵?
ブリスベンの住宅価格ですが、20年8月~22年6月の間に43.5%上昇し、住宅価格中央値は22年末には707,658ドル(20年3月506,553ドル)になりました。しかし直近の過去7か月で、価格は10.9%ダウンと史上最速ペースで下落しています。昨年6月に価格のピークを迎えた後、8回連続利上げと今回の利上げを受け、さらに下落する方向と予測されています。
また豪州国内では少しでも金利の低い住宅ローンへの借り換えが進み、借り換え額が史上最高額の水準に達し、新規契約は大幅に減少、契約数は22年1月のピークから約31%下げています。
3.オフィス空室率は高止まり!?アフターコロナ在宅ワーク定着??
1月のオフィス空室率は、大都市中心部 (CBD)で、平均12.5% (22年7月より0.5%上昇)、その他は15.1% (同0.1%下落)。コロナ渦のロックダウンでのリモートワークが一定の割合で定着していることがうかがえ、都市別ではシドニーCBD11.3% (1.2%上昇)、メルボルンCBD13.8% (0.9%上昇)、ブリスベンCBD12.9% (1.0%下落)となり、オフィス入居率はコロナ前と比較してシドニー59%、メルボルン57%、ブリスベン67%の水準まで回復しています。またゴールドコーストの1月空室率は6.0% (2.1%下落)と市場が復活傾向にあり、ビーチ沿岸のユニークなライフスタイルと最高の労働環境場所として認識され、人気が出てきているようです。
4.2023年世界パスポートランキング!!
ビザなしで外国への渡航が可能国数を「パスポートの強さ」とした調査の結果、日本は偽造防止の信頼性なども高く、193か国へ渡航可能で1位・最強となりましたが、オーストラリアは186か国にビザなしで渡航が可能、8位でした。