オピック”知っ得情報”8月号
日本は台風や猛暑でまだまだ厳しい暑さが続くようですが、体調など崩されませぬよう、みなさまお気を付けくださいませ。
さて、豪州の7月の失業率が3.7%と発表され、前月の3.5%から上昇し、雇用者数も予想外に減少となりました。そこで今回の結果を受け、中央銀行は9月の政策金利を据え置く根拠が強まったと見られています。
●ちょっと驚きのニュースですが、10月29日から“ジェットスター航空”の国際線が、ゴールドコースト空港ではなく、ブリスベン空港からの発着へと変更になります。
ゴールドコーストの人にとって、国際線の発着がブリスベン空港になるのは随分と不便を感じますが、ブリスベンの人は逆に近くなり、大喜びです。
来年2月2日からは、ブリスベン空港から関西空港へ週4便の直行便が就航することにもなりましたので、関西人には良いニュースです。
一方、ジェットスター国際線が抜けるゴールドコースト空港はどうなる??と少々不安になりましたが、格安航空会社の“Bonza” が新たに11月から国内線のバンダバーグやケアンズ、メルボルンなど国内地方都市11路線を結ぶ予定です。ターミナルビルも新しく大きくなったので、ゴールドコースト空港も頑張ってほしいものです。
●小売大手コールスは、既にソフトプラスチックの買い物袋を廃止して1枚25セントの紙袋を販売していましたが、今回新たに水洗い可能な紙袋を1枚15セントで販売開始を始め、新しい紙袋は重さ最大20キロまで、肩にかけることもできるようです。
1.オーストラリア経済 ☛☛👇👇賃金アップ👆👆
豪中央銀行(RBA)は、8月の政策金利を4.10%に据え置きました。市場の予想は利上げでしたが、今月は2か月連続の据え置きとなりました。6月のCPI (消費者物価指数) 上昇率が下振れしたことで、今後のインフレ率(現在6.0%)の抑制動向を見極める方針です。
今回の決定に住宅ローンを抱える世帯は一安心ですが、収入の25~45%を返済に費やす世帯は皮肉にも“住宅ローンストレス”と定義されるようです。
●RBAはコメントで「経済成長はトレンドを下回る局面にあり、しばらく続くと予想され、家計消費の伸びは弱く、住宅投資も低調。失業率は現在の3.5%から徐々に上昇、来年後半には4.5%と予想される。インフレ率を2025年終盤に2~3%の目標値に戻すことが最優先」と発表し、今後も金利引き上げの可能性を残した内容となっています。
●豪統計局発表によると、今年の年度末セール(6月末)の盛り上がりは、例年と比べ低調だったようで、小売売上高は前月比0.8%の減少となりました。インフレと利上げによる生活コスト上昇が個人消費の重圧となっているため、例年よりも会計年度末の支出が弱かったと分析されます。
●豪州の製造・輸送・物流業界では、労働者の基本給の中央値が今年6月に1か月当たり12,969ドルで、前年同月比30.2%の増加となり、この増加率は全業界平均9.2%の約3倍となっています。同業界では賃金価格スパイラルが起こっている可能性があるとされています。
2.住宅価格☛☛☛
7月の全豪住宅価格は前月比0.7%上昇(第2四半期は2.8%上昇)と5か月連続で上昇しましたが、伸び率は前月の1.2%から1.1%に鈍化。昨年の会計年度でも全豪の住宅価値は、5.3%の下落となりましたが、NSW州の一部地域では住宅価格の上昇は依然として収まらず、比較的購入しやすいアデレードやブリスベンでは高い需要が続いています。7月は時期的に販売活動が停滞する冬の時期ですが、売り手側の動きは活発化していると見られています。
賃貸相場は、全豪の6月家賃が更に0.7%上昇し、年間上昇率は9.7%となりました。引き続き高い水準にありますが、2022年の10.2%をピークに若干減速の兆しを見せています。
3.訪日外国人旅行消費額:オーストラリア7位に入る!!
2023年第2四半期における訪日外国人の旅行消費額は、上位に東アジア圏が多い中、1位が台湾(1739億円)、2位がアメリカ。オーストラリアは7位(469億円)に入り、内訳は宿泊費・飲食費・交通費・買物代の順番で、2019年時との比較で32.4%増となっています。どうりで最近の飛行機内オージー比率が高いわけですね。今後も増加が見込まれるとのことです。
また、6月の政府統計「航空会社キャンセル率」が発表され、ジェットスターとカンタス航空は3.7%、ヴァージンが4.2%でした。国際線運賃の高騰も徐々に落ち着きつつあるとのことです。
こちらは最近徐々に温かくなり、春の到来を感じさせる陽気になってきました。これから気温も徐々に上がり、イベントも多くなり、夏はすぐそこです!!航空運賃もようやく正常に戻りつつ、早めの予約でお得なようです。是非、計画を!!お待ちしています。